
(安全棒付き金型交換安全装置イメージ図)
作業者の負傷や装置の破損といったプレス作業時の事故発生原因の多くは、金型交換時の操作ミスや機械の異常により発生します。
このようなプレス災害を予防するためにプレス機械作業主任者には安全棒(つっかえ棒)をスライド下に設置するよう指導されていますが、手順の煩雑さや、その安全棒を外し忘れたまま動作させることによるプレス機の破損という事態も多いです。
そこで微細加工研究所では、事故を防ぐために実施するように指導されている安全棒に「プレス機の破損を防ぐ」という機能を加えることによって、プレス機の破損の懸念があるために安全棒を導入しづらいという状況を改善するべく、「安全棒を設置しなければ金型の交換ができず、かつ、交換作業が終わった時につっかえ棒を元の位置に戻さなければプレス機が起動しない安全装置」を開発いたしました。
こちらが実際の安全棒です。


安全棒を指定箇所に設置することでプレス機ボルスターから伸びていたストップピンが下がり、金型の出し入れが可能になります。
微細加工研究所は、当安全装置によってものづくり全体の発展につなげることを目指しています。
なお、この安全装置の開発は、令和5年度製品改良規格適合・認証取得支援事業として採択されました。